スニーカー文庫連載中の「トリニティーブラッド」のアントニオくんのこの衣装、
実は資料が物凄く少なく、カラーに至ってはワンカットしかなく
足元は想像でしか作れませんでした(汗)
見えない部分は他の司教さんの資料見ながら、ヤン君とあーでもないこーでもないと
相談しながら煮詰めて行くしか出来ませんでした。

	アントニオの素材です。 今回は主体の黒の布が「ハイミロン」と言う、 少しベッチンに似た感じの手触りのいい 布を使います。 紫、赤がベッチン、白の部分は家にあった 残り布のサテン、ラインの金はトータル １６メーター程使いました。
	後ろ身頃はマントがあるので見えない部分では ありますが、３つに区切って作りました。 こうすると足元まで繋がった服は綺麗に 見えるのです。
	表から見るとこんな感じです。
	袖はエンジのバイアスに金のデザイン紐？を 縁取りしました。 しかしここも実は見えない部分なんです(苦笑) こうしないと頭悪いので袖の出来上がりの 雰囲気がつかめないので、あえてここまで 作りました。
	袖は２重袖になってて、上の部分に これをくっ付けて袖は完成です。
	エンジのサテンに金の紐を縫い付けます。 アントニオの肩から垂れ下がってる部分と 腰巻の部分です。
	ここまでの完成画像。 首には胸までチャックが付いてて その縁取りには金のバイアスが付いてます。
	これは白のサテンに金のバイアスを付けて 間は金の合皮を切って糊で貼り付けてます。 肩から背中にかかって付いてる部分ですね。
	今回の一番面倒なマントです。 肩のラインを綺麗に見せる為、 横で切り替えしています。 ラインのバイアス部分は今回一番こだわった 部分です。
	写真では見づらいですが、袖に使ってる 金の紐にエンジの綿のバイアスを半分に折って、 上に乗せて刺繍して縫い込んでいます。 市販のバイアスには設定どおりのバイアスなんて ないですからね。 横にはジオンマークみたいなのがあったので 金の合皮を貼り付け、周りはワッペン縫いの様に 縫い付けました。
	横の十字架はベッチンと金の紐とで チマチマ縫い付けます。 今回一番面倒な作業です。
	正面から楔を置いてみた所です。 何となく雰囲気出て来たでしょ♪
	マフラーの十字架は同じトリブラキャラの友人と サイズ合わせて製作しました。 ベッチンの赤に金のバイアスで縁取りました。 気を許すとすぐ、布が逃げて歪むのでかなり 神経使って一本３時間もかかる手間でした。 (一番時間がかかった部分です)
	十字架にここまでこだわって作った割に 手袋はアイロンプリントと言う手軽さ(笑) 実はパソコンでアイロンプリントが出来ると 言う事でヤン君に頼んで作って貰いました！ 意外と簡単に出来てビックリです！
	ヤン君が作った装飾を付けて 出来上がりです。 装飾も模様やバイアスも一つ一つ物凄く 今回細かくこだわっただけあって 満足の行く出来になりました。

写真では判りにくいんですが一番のこだわりはラインです。
資料どおりの金とエンジのバイアスなんて市販されてるわけもなく
自分で作るしかなかったんですが、縫い付けるのもただ、直線縫いは寂しい感じがしたので
葉っぱの刺繍で縫い付けていきました。
なので物凄く時間もかかったし、バイアスも糸も途中で足らず、買い足しに行く有様で大変でした。
マントの羽の部分もよく見ると合皮を折込んで段差を付けてワッペン縫いして
色んなところに実は手間かけて作った一品です。
もうしばらくはこんな手の込んだ衣装は作りたくないですね(苦笑)