今回はNARUTOから暗部カカシです。
KANAの縫い物のパートが少ない為、作り物と併載です。
作り物としては、腕、胴体のプロテクターになります。
一度、KANAに作ってもらった、合皮縫い合わせの中に
ライオンボードを入れたタイプの胴で、神戸にて完成披露したのですが
お互い今一つ納得が行かなかったので
急遽作り直ししてみました。
よって、今回紹介しているのは作り直した
二代目の胴となります。

(K)→KANA (Y)→ヤン

(K)中着のノースリーブです。
  大蛇丸の余り布で作ります。
(K)後ろチャックです。
(K)脇を大きく開けて横に余裕出してるので背中チャックは
  短くても被って着れるようにしました。
  ウエストとかどうせ隠れるし・・・。
(K)口マスクと腕は伸びる布を使います。
  口マスクはバイクのマスクを手本に鼻の所を立体化して
  みました。
(K)ヤン君が作った手甲を合わせてみました。

(Y)腕パーツはライオンボードに合皮の貼り合せで出来ています。
  単なる板にならないよう、腕の筋肉に沿う形で
  三次曲面のある物にしてあります。
(Y)胴の型紙です。
  方眼ボール紙使用で、前後半分づつ作ってあります。
  前になる方(右側)は胸板に沿うように、
  背中側と違い、一番長い辺が曲線になってます。
(Y)芯材にトレス、必要枚数切り出しです。
  今回芯材にライオンボードではなく
  「サンぺルカL−2500」を使用。
  ライオンボードよりキメが荒くて柔らかいのが特徴。
  数字部分の違いで、固いめの物もあって
  東急ハンズで買えます。
(Y)合皮の裏側に型紙をトレス。
  見えにくいですが、元のサイズプラス
  巻き込む分の余白を取っています。
(Y)サンペルカ、合皮にG10ボンドを塗布。
  乾燥の後、圧着。
  各パーツ同士を瞬間接着剤で接合。
  写真ではクリップで留めてあるので、胴の形になってますが
  後でファスナーを付けるため、片側の脇は接合していません。
(Y)型紙に「胸板に沿うよう曲線を入れた。」と書きましたが
  観ての通り背中と胸で、まったく違う形になっています。
  背中側も実は、腰元ですぼまるように
  微妙にラインを入れてます。
(Y)腰ベルトも、胴と同じ造り方です。
(Y)脇にファスナーを縫いつけ、胴に腰ベルトを接着。
  胴のパーツに完全に合皮を巻きつけると、
  ファスナーが付かないので
  巻きつけの際に、ファスナー分の耳を作っておくのが
  ポイントです。
(Y)脇ベルトも同様の造りで、裏側にホックを入れてあります。
  胴にもホックを付け、ベルトを止めると
  ファスナーが耳ごと、内側に隠れるようになります。
  これは胴側のホックの位置で決まってくるので
  ちゃんと印を入れてから、ホックを付けるようにします。
(Y)肩ベルトも同じ。背中接着、前ホックです。
(Y)完成。
(Y)KANAがズラのヘアメイク。
  一日横から風に吹かれた感じが良い感じです。
(Y)暗部カカシ完成。
  写真の胴は初代の物で、
  二代目を付けた写真は、また次のイベントで。

・・・と言うわけで完成なんですが。書きたい事がわんさかあるので
欄外コラムをついでに書いておきます。
物を作る上でのジレンマとの戦いだったわけですよ・・・。


衣装を作る上で手直しなど日常茶飯事なのは、みなさんご承知でしょうが
今回、暗部カカシをKANAに作ってもらい、神戸で写真を撮ってみた所
KANA、ヤン共々どうも腑に落ちない点がありました。

それが今回作り直した胴なのですが、
初代胴は原作デザインに忠実に出来た良い物でした。

原作の胴は上忍ベストと同じく、綿が入っているようなモコッとした感じの物で
それと同じ様に、綿を入れて作ってみた所、
角ばった厚みではなく、丸い厚みが出てしまいました。
スポンジを入れれば問題無かったんでしょうが、
時間も無く、手近にあったライオンボードを使ってみると
それなりの厚みと、綿を詰めた腰ベルトのおかげで
カッチリ感とモコモコ感がうまく共存する物になりました。

しかし、着た写真を見てみると
妙に寸胴で、脇の下の空きが少なくて、動き難そうなものでした。

原作通りに作ったはずなのに

(もちろん人体に対してのアレンジは入ってますが)
なんでかなぁと、ばらして脇を空けてみたりしましたが
なんかイマイチ違うのです。
多分スポンジを入れても結果は同じでしょう。

身体のラインに沿わないのです。

あぁ久々に二次元マジックに騙されてしまいました。
漫画の衣装を作るときは、二次元の嘘に惑わされないように
気を付けているはずなのに、
綿→モコモコ→身体にフィット
そう思い込んでしまってました。

途中で綿からライオンボードに変更したせいもありますが
所詮、前後板二枚にベルトをつけただけの物が
身体にフィットするわけも無いのです。
ですので、二代目は甲冑を作る要領で
身体のラインにフィットする三次曲面を持つ物になったのです。

でも、できた二代目は原作の胴とは違い
モコモコ感の無いカッチリとした物になってしまいました。

@「原作通りのモコモコ感のある胴着」
A「カカシの持つスマートなイメージの胴着」


初代が@で二代目がAってな感じでしょうか。

できるだけ極端なアレンジを避けたかった今回の暗部カカシですが、
格好良い物にするには多少のアレンジも
しようが無いと言う事を
改めて思い知らされる事となりました。

二代目を着て写真を撮って
「全然変わってないやん。」
っていうのが
今一番怖い事ですかな。
それはそれで初代が優秀だったのか?
誰かモコモコでフィットな胴着作りかた教えてください(涙)

           

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