美少女戦士セーラームーンから、セーラープルートの鍵状の杖です。
まぁ、友人がプルートをやっていて、武器が無いのも寂しいなぁと言う事で
「作っちゃろうか」と安請け合い。
イベント日を一週間勘違いして、造り始めたのが六日前という
相変わらずの突貫作業でした。


まずは、彼女のヒール込みの身長と対比させた図面を、10分の1サイズで1ミリ方眼紙に
描いてみる。資料の絵やフィギュアの杖のサイズがマチマチで、
長すぎず短すぎず、持って違和感が無いサイズにするため
身長よりやや低めに設定。それを設計図代わりに作業開始。




塩ビパイプをパーツごとに、図面の10倍サイズで切断。
切り口をきれいにペーパー掛け。
切断後に100均でパイプカッターなるものを発見!
400円という安価に、眩暈を起こすも「100円ちゃうやん」と
一応つっこむ。


切断したパイプを繋ぐ物を造るわけですが、これが一番の悩みの種でした。
金属パイプなら、ボルト&ナットを埋め込むって手もありですが
軽さ重視の塩ビパイプ故、割れが生じる恐れありなので
以前ヘルシングのセラス嬢のハルコンネンに使った、究極奥義(?)
「卒業証書の入れ物継ぎ」を今回も適用となりました。
一見弱そうな方法ですが、これが意外に強かったりするわけです。
発泡スチロール球に穴を開けます。
大きな穴なのでタバコで貫通させた後、
パイプの内径と同じサイズに
細く丸めたペーパーで拡げていきます。
その穴に紙管を通すのですが、パイプの内径ジャストの紙管など無いので、一部切り取り細くして通します。
切り過ぎなければ、紙管の元のサイズに戻ろうとする力でガッチリ継ぐ事が出来るわけです。


・・・で、継いでみました。
いっぱいタバコ吸いました。


次は飾り物に突入です。
大きなハートがド〜ンと付いてるのですが、ハンズに「ハートリース」なる
スチロール製のハートが売ってるのを思い出し、見に行きますが
微妙にサイズと形が合わない。
ハートの形が綺麗過ぎて、イメージする物と違うのでした。
結局スタイロを削る、いつもの作業にたどり着く事になりましたよ。


ハートを支える基部の球ちゃんです。
プラカプセルにパイプを通す穴を開け、中にスタイロでパイプが
ぐらつかない様に押さえを仕込み、カプセルを接着。
後で分割出来る様に、パイプは接着しません。

ハートを方眼紙に製図。それを型にしてスタイロに転写。
ニクロムカッターで切断していきます。
時間が無いので失敗も恐れず、ギリギリで切断しましたが
なんとか失敗せずに綺麗に終了。後で付ける球を置いて再確認。
なかなか悪くない、良い塩梅の大きさです。


ひたすらエッジを削り、丸みを帯びさせます。
前の段階でギリギリに切断したのが功を奏し
ペーパー掛けも短時間で終了。
モーターツールでラインを彫ったり、細かい修正などやらかして
完成が見えてきました。やたら興奮する瞬間です。
これをオカズに白米三杯は固いくらいの興奮っぷりです。


後は接続、塗装と作業も終盤に入ります。
そのまえにパイプとハートの間の基部を造ります
本来はこのパーツでパイプ部とハート部は接続されていますが
パイプの先の球でハートを固定するつもりなので
パイプの上から巻きつけて、いかにもコイツが球とハートを支えてるっぽく
嘘つき作業をやらかしました。


扇状に展開した型を、厚めのボール紙で造り
上に薄いライオンボードとカッティングシートを貼り付け
先拡がりの筒状にしてしまい
パイプを通します。

先に塗装してしまいます。
ハート、パイプ部小球→水性スプレーのアルミシルバー(ハート部はジェッソにて下地塗装)
大球→水性スプレーのレッド
ハート部小球→水性スプレーのゴールド
パイプ部→カッティングシートのシルバー(ヘアライン入りツヤ無し)

ハート部の小球に串を刺して、仮組みします。
本番はすべて強力両面テープで固定する気なのですが
接地面積の小さい小球達は、はずれてしまう恐れありなので
串を刺しました。ただ刺してもダメなので2方向から、本体に刺さる配置になってます。
最後に鍵部分を薄いスタイロで造り、両面テープとカッティングシートで接続。
鍵が付く部分のパイプはライオンボードで、数ミリ太らせてあります。

以上で完成です。
一日3〜4時間で5日、材料費は約3500円程度(塗料など持っていた物以外)。
突貫の割にはなかなか満足の出来栄えです。
イベントにも間に合い、持った当人も「でかい布団たたき」と満足してた様子。
もちろん反省点はありますが、かなり気に入った作品です。

やれば出来るもんだ・・・。毎回完成後に思う事ですが、
初めから間違いなく出来上がる事など、考えて作業していないので
その都度方向転換の繰り返し、時には一からやりなおしなど
日常茶飯事。
はなから出来ないと思っている人は、まず足を動かして情報(素材)を集め
手を動かしてみるのが大切だと思います。
後は慣れです。
わずかな時間でもなんとかなるもんです。

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